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メラニー・スカイベル / "JUST A CHASE AWAY" [jazz / Female Vocal]

Melani L Skybell.jpg

Artist : Melani L. Skybell
Title : "JUST A CHASE AWAY"
Release : 2007
Style : jazz (female Vocal)
jazzっぽさ・・・★★★★☆ (4/5p)
お気に入り度数・・・ ※最高は5つ


 ここのところ今一つ面白くないアメリカのジャズ・ヴォーカル・シーンに喝を入れるべく(?)、ひょいとテキサスから現れた実力派女性ヴォーカリスト、メラニー・L・スカイベルの日本デビュー作。落ち着いた中音域だが、適度に甘さ、艶、軽やかさを備えてべとつかず、なんともさっぱりとした耳に心地良い歌声の持ち主だ。
 メラニーはピアニストでもあり作詞作曲、プロデュースまで自分でこなす才媛で、全11曲中8曲を占めるその自作曲はメロディアスで耳に馴染みやすく、曲調もスウィングあり、ボッサあり、コンテンポラリ風ありと多様性に富み、テンポ良く飽きさせない。また、そのサウンドは基本的にシンプルなものだが、アレンジ、演奏とも十分に洗練されていてスマートと好い事ずくめ。このアルバムは意外と「大穴」かもよ~。




 プロとして既に20年を越すキャリアを持つメラニーは、4歳の頃よりピアノを始めて、以来ボストン大学に至るまでずっとクラシックを勉強し続けたものの、ひょんなことからテキサス・オースチンを拠点とするポップ・グループに参加することとなる(1984年)。クラブでのギグを多く経験する内、ジャズを歌うことに目覚め、次には彼女はノース・テキサス大でジャズについて学ぶ様になる。周囲の勧めもあり、やがて本格的にジャズ・シンガーに転向。1998年に初のデビュー作『THROUGH THE YEAR』を作成し、ソロのキャリアをスタート。主にテキサスを基盤として活動するも、2001、2003年と順調に作品発表を続け、徐々にニューヨークなど、ジャズの「本場」でもその名が知られる様になっていったようだ。

 そうしてこの度日本でも紹介されることとなった4枚目のアルバム、彼女の最新作がこの『JUST A CHASE AWAY』ってわけ。

 聴きどころとしては、軽快なアップ・テンポの②の出来映えが出色。爽やかなボッサ調のオリジナル曲で、メラニー自身が弾くピアノと交互に絡み合う様にソロを執るサム・ウォーカーのギター・プレイも秀逸だ。オーソドックスなジャズ・スタイルの④はケニー・ランキンの“HAVEN'T WE MET”を思い出させる軽やかで洒落た佳曲。ピート・ブレワーのソプラノ・サックスとフルアコ・ギターのマイルドな音色がメラニーの中音域のヴォイスと重なって心地の良いハーモニーを奏でる(僕はこのアルバム中この曲が一番に好き)。またリリカルなピアノにざっくりとしたスチール弦の響きが温かな夜の潮風を運んでくる⑤も捨てがたい。




 最後に余談だが、ボッサ調の曲に見るべき点が多いと感じたからだろうか、廃盤作品を例に挙げて分かり難く申し訳ないけど、僕は日本のジャズ・ヴォーカリスト、金子晴美『TRISTEZA』(1986)と云うブラジリアン・ナンバーを取り上げた懐かしいアルバム(隠れた名盤です)を思い出してしまった。メラニーの声と金子さんの声とはさらりとした肌触りがとても良く似ている。

 大好きだったそのアルバムを思い出してしまった時点で、僕はこのアルバムに他の人と違った特別な好意を抱いてしまっているのかも知れないけど、それを差し引いても、「これ、聴いてみたら」と、誰かにお節介を焼きたくなってしまう、良い作品です。




ジャスト・ア・チェイス・アウェイジャスト・ア・チェイス・アウェイ
(2007/12/12)
メラニー・L.スカイベル

商品詳細を見る


01. Just A Chase Away
02. Days Like This
03. Let's Get Away
04. Got You On My Mind
05. The Stars In Your Eyes
06. Dreamflight
07. It Could Happen To You
08. Simple Life Worth Living
09. The First Time
10. I'm Just A Lucky So And So
11. Nothing Is Too Wonderful To Be True

■Musicians
Melani L. Skybell / piano,vocals
Sam Walker / guitar
Kyp Green / bass
Roy Snodgrass / drums
Pete Brewer / tenor, alto sax, flute
Jorge Ginorio / percussion
Steve Browne / Flugel horn, additional percussion

試聴はメラニーのオフィシャル・サイトからどうぞ
Melanie's official web site : http://www.skybell.com/


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