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キャロル・ウェルスマン / "CAROL WELSMAN" [Adult Contemporary]

Carol Welsman_2007

Artist : Carol Welsman
Title : "CAROL WELSMAN"
Release : 2007
Style : jazz / Adult Contemporary (female Vocal)
jazzっぽさ・・・★★★☆☆ (3/5p)
お気に入り度数・・・ ※最高は5つ


 カナダ出身のジャズ・シンガー&ピアニストのキャロル・ウエルスマンの1年振りの新作は、2作続いたアメリカ発信にいったん区切りを付け、再び古巣のレコード会社、Justin Timeに復帰してのものとなった。今作のテーマは、かねてよりキャロルが温めていたと云うブラジリアン・テイスト。制作にするに当たって選んだパートナー(=プロデューサー)はコンテンポラリ・ジャズの雄、Yellowjacketsのベーシスト、ジミー・ハズリップだ。その人選通り、今作はいわゆるジャズ作品と云うよりもアダルト・コンテンポラリやフュージョン・ヴォーカル的な色合いの濃いスマートな仕上がりとなっている。この辺の人脈に詳しい人なら、きっと音を聴かなくてもケヴィン・レトーあたりのサウンドを思い浮かべられることだろう。ケヴィンやマリリン・スコット、またはブレンダ・ラッセルなど、イエロー・ジャケッツの面々がサウンドに絡む良質の女性・アダルト・コンテンポラリ系のヴォーカリストがお好きな方に、是非お薦めしたい1枚。




 キャロル・ウェルスマンはカナダ・トロントの生まれで、祖父にトロント・シンフォニー・オーケストラの創設者であるフランク・S・ウェルスマンを持つ血統の良さを誇り、幼い頃から音楽の英才教育的を受けながら育った。ハイ・スクール時代に入ってから始めたクラシックのピアノ・レッスンから次第にジャズに惹かれ、その後バークリー音楽院に入学し、ピアノを専攻する。1990年にカナダでプロとしてのキャリアをスタートさせ、95年に初のリーダー作『LUCK TO BE ME』でアルバム・デビュー。本作が都合6作目のアルバムとなり、シンガー / ピアニストとして地元カナダでは確固たる地位を確立している。

 2003年、ジャズの名門レーベル、サヴォイと契約し全米デビュー作、『ザ・ランゲージ・オブ・ラブ』をリリース。その後移籍したものの、『Whatcha Got Cookin』と2作続けてワールド・ワイドな展開を試みるも、今一つ現時点での成果は、残念ながらパッとしないものに留まってしまっている。

 その理由の1つとして考えられるのが、ダイアナ・クラールの存在。

 キャロルがジャズと云うカテゴリーで勝負する歌手である以上、その容姿、同世代でともにバークリー卒と云うプロフィール、そしてピアノでの弾き語りと云ったスタイルなど、ありとあらゆる面で常に同郷のダイアナと比較されてしまうのだ。特にアメリカ進出作は正面切って同じ土俵で勝負した結果、どうにも二番煎じ的なイメージを拭えない印象が有った。スタンダード中心で攻め込む正攻法では、先行してスターとなったダイアナと較べて分が悪い。

 そもそも、キャロル本来の魅力は単に全てが準備されたオケでの「歌い手」としてだけでは充分に発揮されないように思える。彼女は作曲やアレンジメントなどを含めて制作全般に実力を発揮する、あくまで総合型の「ミュージシャン」なのだ。僕は、キャロルは本作のようにコンテンポラリな作風で、自らアレンジなどサウンド面に携わったものにこそ本来の魅力を表わすことが出来るのだと考えている。だからこそ、是非ジャズ・ファンだけじゃなく、もっと多くの音楽ファンの方々にこのアルバムを聴いて貰いたいのだ。


 アルバムは90年代にGRPからアルバムもリリースしていたYUTAKA(横倉裕)のアルバム・タイトル・チューンのカヴァー①でスタートする。②はキャロルのオリジナルでエリック・マリエンサルのアルトが爽やかにソロを執るアダルト・コンテンポラリ・チューン。④は云わずと知れたドゥービー・ブラザースの大ヒット曲をボッサにアレンジ。⑤はポルトガル語でジルベルト・ジル作品。⑥は再びキャロルのオリジナルだが歌の方は全編スキャットでどちらかと云えばピアノ・プレイヤーのキャロルにスポットを当てているインスト的趣。

 後半、⑦はなんとマドンナのカヴァー。⑧はキャロルの今回のチャレンジ作でスペイン語によるスロー・バラッド。⑨曲目にしてやっと本作初めてのスタンダードだがアレンジはブラジリアン・フュージョン+ラテンで軽快に。⑩はエレピによる弾き語り的バラッド。⑪残念ながらフランス語で歌われているので内容がよく解らない(苦笑・・・タイトルは「私の島で」って意味?)のだが、サウンド的には爽やかなメロウ・チューン。

 なおボーナス・トラック⑫は③の英語、⑬は②のイタリア語(※もしくはポルトガル語??。歌詞カードが無いのでタイトル「ORA=今」で判断してますが未確認です・・・汗)ヴァージョン。



official web site : http://www.carolwelsman.com/




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Carol Welsman Carol Welsman
Carol Welsman (2007/06/26)
Justin Time

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01. Brazasia
02. Hold Me
03. Dans Cette Chambre
04. What A Fool Believes
05. Eu Vim De Bahia
06. Cafe
07. Live To Tell
08. Nosotros
09. Too Close For Comfort
10. With Me
11. Dans Mon Ile
12. Beautiful - (Bonus Track)
13. Ora - (Bonus Track)

■musicians

Carol Welsman, vocals and piano
Pierre Cote, guitar
Jimmy Haslip, bass
Jimmy Branly, drums
Eric Marienthal, saxophones
Vern Dorge, saxophones




キャロル・ウェルスマン近作


Whatcha Got Cookin Whatcha Got Cookin
キャロル・ウェルスマン (2006/03/29)
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